スタジオ設立30周年記念 ピクサー展

みどころ Exhibition Highlights

1. 世界初のフルCG長編アニメーション映画「トイ・ストーリー」から最新作「アーロと少年」に至るまで、映画制作の過程で生み出された美しいアートワークの数々から世界初公開作を含む約500点を一挙公開!

ロバート・コンドウ(レイアウト:ジェイソン・カッツ、ジョン・サンフォード)
《ビートボード:さよなら、アンディ》
『トイ・ストーリー3』(2010年)
デジタルペインティング

驚くことに、ピクサーには技術スタッフと同じくらい多くのアーティストやデザイナーたちが在籍しています。彼らが生み出す、美しい手描きのドローイングやパステル画、デジタルペインティング、彫刻などが、ピクサー映画にとって、テクノロジーと同じくらい重要な役割を果たしていることは、実はあまり知られていません。本展では、スタジオ設立当初の短編作品をはじめ、「トイ・ストーリー」シリーズ、そして「インサイド・ヘッド」や最新作「アーロと少年」に至るまで、映画制作の源となった貴重なアートワークから約500点を厳選し、一堂に展示します。

  • ジョン・ラセター
    《オープニング・シークエンス》
    『ルクソーJr.』(1986年)
    複製(パステル/紙)
  • ラルフ・エッグルストン
    《シークエンスのパステル画:探検》
    『ファインディング・ニモ』(2003年)
    パステル/紙
  • ハーレイ・ジェサップ(レイアウト:エンリコ・カサローザ)
    《カラースクリプトの習作:ラタトゥイユを作るレミー》
    『レミーのおいしいレストラン』(2007年)
    デジタルペインティング
  • リッキー・ニエルヴァ
    《ケヴィン、ダグ、ラッセル、カール》
    『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009年)
    グアッシュ/板
  • ピーター・ソーン
    《スポットとアーロ》
    『アーロと少年』(2015年)
    複製(鉛筆/紙)
  • アンガス・マクレーン
    《バズのアニメーション・サムネイル》
    『トイ・ストーリー3』(2010年)
    複製(インク、鉛筆/紙)

2. ピクサーがアニメーション制作で最も大事にしている「ストーリー」「キャラクター」そして「世界観」を、多才なアーティストたちが様々な技法を使って表現!

シャロン・キャラハン
《カラースクリプト》
『アーロと少年』(2015年)
デジタルペインティング

「私はずっとこう思ってきた。真に偉大なアニメーション映画を作るためには、3つのことをする必要がある。まず、観客が座席から身を乗り出すような、人々の心をつかんで離さないストーリーを考えること。そして、本当に印象深い魅力的なキャラクターたちを、そのストーリーに登場させること。最後に、真に迫る世界を創り上げ、人々の心をつかんで離さないストーリーと印象深いキャラクターたちを、その世界に融合させることだ。この3つを本当にちゃんとできれば、観客は心を動かされ、心から楽しんでくれるだろう」

ジョン・ラセター

ピクサー&ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
チーフ・クリエイティブ・オフィサー

■ストーリー -STORY-

「ストーリーが必要だ。ストーリーがなければ、世界最先端のコンピュータグラフィックスを山のように積み上げても、何の役にも立たない」

ジョー・ランフト

ストーリー・スーパーバイザー(当時)

「私たちの映画は高度なテクノロジーで作られているが、その核にあるのは、想像力と鉛筆と紙から生み出されるストーリーとキャラクターたちだ」

リー・アンクリッチ

「トイ・ストーリー3」監督

  • ピーター・ソーン、マックス・ブレイス
    《ストーリーボード:植物》
    『ウォーリー』(2008年)
    デジタルペインティング
  • カラースクリプト:スティーブ・ピルチャー/ストーリーボード:エマ・コーツ、ブライアン・ラーセン
    《カラースクリプト/ストーリーボード:メリダのオープニングシーン》
    『メリダとおそろしの森』(2012年)
    デジタルペインティング

■キャラクター -CHARACTERS-

「一つのキャラクターをデザインするには、多くの決断をしなければならない。だが、映画を見るときには、それらすべての仕事は見えないものになっていなくてはならない。観客がそれらのキャラクターの存在を信じ、自分がキャラクターたちと一緒にストーリーの中にいるように感じさせなくてはならない」

ボブ・ポーリー

プロダクション・デザイナー

「私たちがキャラクターをデザインするとき、最も重要なことは誰か人物のエッセンスをとらえることだ。そうすれば、観客はその人物をキャラクターデザインに投影して見てくれるはずだ」

リッキー・ニエルヴァ

プロダクション・デザイナー

  • チップ・フース
    《ライトニング・マックィーン》
    『カーズ2』(2011年)
    マーカー、インク/紙
  • ジェローム・ランフト
    《ヨロコビ》
    『インサイド・ヘッド』(2015年)
    ウレタン樹脂鋳造

■世界観 -WORLDS-

「コンセプトアートは未来を映す水晶玉だ。我々はその水晶玉の中に、これから創造される映画の重要な手がかりを探し続ける」

アンドリュー・スタントン

「ファインディング・ニモ」「ウォーリー」監督

「カラースクリプトは一枚の絵で映画全体をあらわすものだ。映画の全容を辿る道路地図のようなものだともいえる。私はカラースクリプトを未来からの絵はがきと呼んでいる」

ビル・コーン

プロダクション・デザイナー

  • 堤大介
    《モーメントペインティング:退学》
    『モンスターズ・ユニバーシティ』(2013年)
    デジタルペインティング
  • ロニー・デル・カルメン
    《ライリーと感情たち》
    『インサイド・ヘッド』(2015年)
    デジタルペインティング(原画〔鉛筆/紙〕をスキャニング)
  • ルー・ロマーノ
    《カラースクリプト》
    『Mr.インクレディブル』(2004年)
    デジタルペインティング

3. 大型ゾートロープや迫力のスクリーン映像でピクサー・アニメーションの世界観を表現!

《トイ・ストーリー ゾートロープ》
木、アルミニウム、真鍮、スチール、ガラス、プラスチック、石膏
2005年

ピクサーの世界観を表現する大型インスタレーションや、映画制作の裏側などを紹介する豊富な映像コンテンツも本展の大きな見どころ。特に世界巡回展のために特別に開発された2つの大型インスタレーション、「トイ・ストーリー ゾートロープ」と「アートスケープ」は圧巻です。また、スタジオ所属のアーティストへのインタビュー映像やショートフィルムも多数上映される貴重な機会となります。

《アートスケープ》
オリジナル高解像度映像 大型スクリーン投射 15分ループ 2014

《トイ・ストーリー ゾートロープ》

円盤の上に配置されたウッディやバズといった「トイ・ストーリー」に登場するキャラクターたちの立体フィギュアを暗闇の中で高速回転させ、それらをストロボライトで照らすことでキャラクターたちがあたかも生きて動いているように見せる装置です。アニメーションの原理を体感できます。

《アートスケープ》

平面に描かれたアートワークを、デジタル技術を用いて動きのある動画コンテンツへと生まれ変わらせ、幅10メートルを超える大型スクリーンに投影するインスタレーションです。アートとテクノロジーの融合により生まれたこの作品は、見る者をまるでピクサー作品の世界に紛れ込んだような臨場感あふれる空間へと誘います。

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