『トイ・ストーリー』Toy Story

子どもたちが(もちろん大人たちも)知らないところでおもちゃたちが動き回って何だか色々巻き起こす、1996年3月に日本で公開されたピクサーアニメメーションが、『トイ・ストーリー』です。この作品が、ピクサーにとって初のフルCG長編アニメーション映画でした。

おもちゃの世界のドタバタストーリー

一家みんなでの引っ越しを目前に控えた小さな男の子アンディは、たくさん持つおもちゃの中で、昔ながらの木製カウボーイの人形、ウッディが一番お気に入りでした。ウッディとそのほかのおもちゃでカウボーイごっこをするのが大好きでした。そんなある日、アンディは、誕生日に最新型のスペースレンジャー、バズ・ライトイヤーをもらいました。ここから今回の騒動が始まります。

「人間にはひみつ」なおもちゃたちの世界へ

新入りバズは、いろんな機能を持って発売されたばかりのおもちゃで、ほかのおもちゃたちはバズに興味津々です。ただ、ウッディだけは違います。アンディの一番のお気に入りは自分だけど、その座をバズに奪われてしまうのではと不安だったのです。

心配していた通り、アンディはバズと遊ぶのに夢中になります。そんな様子を見て、ウッディはバズにライバル心を持ち始め、イタズラをします。そんな時、バズが窓から落ちる事故が発生します。

この事故について、まわりのおもちゃたちは、ウッディがバズを押して窓から落としたと誤解してしまいます。張り合うようになったウッディとバズですが、些細な出来事からこの2人は、アンディの隣の家に住む男の子、シドに連れ去られてしまします。

このシドは、おもちゃを改造していじめる凶暴な男の子です。さらに、そんな中、アンディたちが引っ越すときがやってきます。ピンチばかりのウッディとバズは、アンディの元へ帰るために奮闘します。

2人はシドから無事に逃げ出せるのか、どんな展開が待っているのか、ぜひ鑑賞ください。またウッディやバズ以外にも、かわいくてそれぞれ特徴が違うアンディのおもちゃたちがたくさん出てきます。こちらにも注目ください。

日本語吹き替え

日本語吹き替えでは、ウッディの声を俳優の唐沢寿明が、バズの声をタレントの所ジョージが演じています。

トイ・ストーリーシリーズ2作目

2000年3月には、トイ・ストーリーシリーズ2作目の『トイ・ストーリー2』が日本で公開されました。この『トイ・ストーリー2』では、おもちゃ市場でプレミアムが付くウッディがコレクターから目を付けられて誘拐されてします。

なんと日本のおもちゃ博物館に売り飛ばされそうになるのです。バズとほかのおもちゃたちは、そんなウッディを助け出そうと危険の中で奮闘するストーリーです。グッとくるおもちゃたちとの関係もみどころの内容となっています。

3作目の『トイ・ストーリー3』

そして、2010年7月には、3作目の『トイ・ストーリー3』が日本で公開されました。あの小さかった男の子アンディも成長してもうすぐ大学に入学します。ウッディやバズをはじめかつてアンディが夢中で遊んでいたおもちゃたちとアンディとの関係が感動的に描かれたストーリーです。

この作品を観て、大人たちは、子どもの頃遊んでいたおもちゃとこれまでの時の流れに想いを馳せるのではないでしょうか。

4作目となる『トイ・ストーリー4』の制作決定がピクサーから発表

そして、トイ・ストーリーファンには嬉しいニュースがあります。なんと4作目となる『トイ・ストーリー4』の制作決定がピクサーから発表されました。今のところ、日本での公開日は未定ですが、2019年に全米で公開される予定のようです。どんなストーリーで私たちを楽しませてくれるのか、今から待ち遠しいですね。

これまでに公開されているトイ・ストーリーシリーズ3作品はDVDが発売されています。さらに、トイ・ストーリーのショートアニメーションシリーズ『トイ・ストーリートゥーン』も発表されています。このシリーズは、これまでに『ハワイアン・バケーション』、『ニセものバズがやって来た』、『レックスはお風呂の王様』、『トイ・ストーリー・オブ・テラー』、 『トイ・ストーリー謎の恐竜ワールド』があります。さらに、タカラトミーからは、トイ・ストーリーのトミカ(おもちゃの車)も発売されています。

『カールおじさんの空飛ぶ家』Up

年老いた夫が亡き妻の夢を叶えようと挑む大冒険を描いた2009年12月に日本公開されたピクサー映画が、『カールおじさんの空飛ぶ家』です。3D版も公開されました。この作品は、第82回アカデミー賞長編アニメ映画賞・作曲賞を受賞しています。

最愛の妻との約束、78歳のカールおじさんは今冒険に出発した

最愛の妻エリーを亡くした年老いたカールおじさんは、たった一人になり、これからどう生きていこうか気を落としたままエリーとの思い出がたくさん詰まった家で暮らしていました。この家は、二人が子どもの頃初めて出会った思い出の場所でした。

幼少期のカールおじさんとエリーは、廃墟だったこの家で遊んでいて、そして、大人になって結婚をしました。結婚後、あの廃墟だった家を二人で一緒に修理して住み始めた、そんな大切な家でした。修理した家も年月が経って、所々ガタが来ていました。カールおじさんも足を悪くして杖をついての生活を送っていました。家もカールおじさんも一緒に歳を重ねていったのですね。町並みも昔とすっかり変わり、カールおじさんの家がある辺りは大きな開発工事が始まっていました。カールおじさんの土地も開発区域で、家を手放して新しい場所に移るよう言われているところでした。

長年育んだ夫婦の愛が、冒険について教えてくれた

そんなある日、玄関先に一人の男の子が立っていました。玄関を開けたカールおじさんに、ラッセルという名前のその男の子は「何かお手伝いはありませんか」と尋ねてきました。頼むことは何もないからと断るカールおじさんですが、ラッセルはまったくひるまず、同じ質問をし続けます。

ラッセルは、自然探検隊の隊員で上級探検隊員になるため、あと一つ足りない「お年寄りのお手伝いバッジ」を獲得するため、どうしてもカールおじさんのお手伝いをしたいのです。ちょっと面倒くさそうにカールおじさんはラッセルをあしらいます。

そんな矢先、開発工事の関係者といざこざを起こし、ついにカールおじさんは家を手放さないといけなくなります。家で一人、亡くなったエリーとの思い出を振り返っていたカールおじさんは、あることを思い出しました。それは、若かりし頃の二人が誓った夢でした。それは、南米の秘境にある伝説の滝、「パラダイス・ウォール」へ冒険に行くことでした。

これまでに二人で一緒にお金を貯めては突然の出費にその貯金を叩かないといけないという繰り返しで、とうとう夢を実現する前にエリーは病気になり亡くなってしまったのでした。

ついに決心したカールおじさんは、エリーとの思い出が詰まった大切な家と一緒にいざ冒険の旅に出かけるのです。無数のカラフルな風船をたくさんつけて、大空へ舞い上がっていきます。

たくさんの風船を付けた思い出の家と一緒にカールおじさんは夢へ向かう

この先始まる冒険に、なんとあのラッセルが付いてきしまいます。ラッセルはカールおじさんの家が飛び立つときたまたまそこに居合わせて、そのまま一緒に飛び立ってしまいます。こうして一緒に冒険することを余儀なくされたカールおじさんとラッセル、一体どんな冒険になるのでしょうか。

冒険の中で、カールおじさんたちは、カラフルな羽をもつ大きな鳥と出会い、ラッセルは、この鳥にケヴィンと名前を付けて旅を続けていきます。また、首に翻訳機を付けた犬、タグにも出会います。

この犬のご主人様は、なんとカールおじさんとエリーが子供のころにあこがれていた冒険家、チャールズ・マンツだったのです。憧れのマンツに会えることになったカールおじさんとラッセルですが、この先に隠されたストーリーとは。

年老いた人間のおじいさんが主人公というのは、ピクサー作品でもとても珍しいと思いますが、カールおじさんの人生を通してたくさんのことに気づかされるようなそんな作品です。頑固な老人カールおじさんの立ち振る舞いのユーモラスさや、各場面で投入される音楽が作品にメリハリをつけています。

子供よりはむしろ大人向けの深い内容で、大人たちこそがこの作品が持つメッセージと面白さを感じられるのではないでしょうか。きっと感動すること間違えなしの素敵な作品です。DVDも販売されていますので、まだ観てない方は、ぜひ鑑賞ください。

『カーズ』Cars

見出し:

・レースの王者の座目前の新人レーサーのマックィーン、彼は一体何を掴めるのか!?

・チャンピオンを目指すルーキーレーサーのマックィーンが大切なものを見つける心温まるストーリー

・王者を決めるレースは1週間後、王者候補の乗りに乗るマックィーンにピンチ!

実在する車をモデルに生み出されたキャラクターたち

実在する車をモデルに生み出されたキャラクターたちが生きる世界、そこで繰り広げられるドラマを描いた、2006年7月に日本で公開されたピクサー映画が『カーズ』です。

真っ赤なボディが特徴の主人公ライトニング・マックィーンは、無名の新人レーサーでした。そんなマックィーンが初めて挑んだ今シーズンのピストンカップ、その無名の新人レーサーは大活躍し始めます。一気に注目の的となったマックィーンは、シーズン終盤にはみんなの人気者へとなっていきます。

そんなマックィーンは、今シーズンのピストンカップ王者を決める最終レース「ダイナゴ400」に出場します。マックィーンにとって、ピストンカップ史上初の新人チャンピオンというタイトルを掴めるかどうかの大切なレースです。

そして、そのレースでマックィーンを含む3台が同着するという結果になります。同着した他の2台はというと・・・。1台は今シーズン引退のベテランレーサー、水色ボディのキングです。そしてもう1台は、挑むレースいつも2着、ライムグリーンのボディがトレードマークのチック・ヒックスです。この3台は王者を決めるため、再度、1週間後にカリフォルニア開催されるレースへ出場することとなります。

会場となるカリフォルニアへ出発したマックィーンは、その道中でアクシデントに巻き込まれ、ラジエーター・スプリングスという小さな田舎町へ迷い込みます。そして、そこからストーリーが思わぬ展開に向かい始めるのです。

このラジエーター・スプリングスで、ひょんなことから個性豊かな住人たちと関わりを持ち始めるマックィーンですが、マックィーンの願いはただ一つ、目前のレースで優勝しピストンカップ史上初の新人チャンピオンとなることです。

この夢を達成のため、マックィーンはこの先奮闘していきますが、その中で、今までに知らなかった大切なものを学んでいきます。マックィーンが学ぶ大切なものとは何か、それを学んだマックィーンはどうするのか、ぜひ作品を鑑賞ください。

第64回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を受賞

2006年に公開された『カーズ』は、第64回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を受賞しました。そして、2011年7月にはシリーズ第二弾の『カーズ2』が公開さらました。

本作品では、日本が舞台の1つとして選ばれています。マックィーンが滑走する日本、『カーズ2』の世界ではピクサーによってどう表現されているのでしょうね。また、今年2017年7月には、シリーズ第3弾目となる『カーズ/クロスロード』が公開予定となっています。『カーズ』シリーズファンのみなさんには、夏が待ち遠しいですね。

日本語吹き替え版

日本語吹き替え版では、ラジエーター・スプリングスの弁護士でモーテルのオーナーでもあるサリー・カレラを戸田恵子、同じくラジエーター・スプリングスの住人で明るく優しいメーターを山口智充、またフェラーリが大好きなタイヤ専門店オーナーのルイジをパンツェッタ・ジローラモが声で出演しています。このキャラクターたちもこのストーリーではなくてはならない存在です。彼らがどんな役割を果たしているのかも注目ください。

また、ピストンカップのレースを盛り上げる元ピストンカップチャンピオンでレース解説者のダレル・カートリップを福澤朗、実況アナウンサーのボブ・カトラスを赤坂泰彦が演じています。

そして、なんと人気キャラクターのメーターが主役に抜擢された『カーズトゥーン/メーターの世界つくり話』という短編作品が2008年に発表されました。計7作品制作されていて、『カーズ』とはまた違う愉快なストーリーを楽しめます。

また、おもちゃメーカーのタカラトミーからは、『カーズ』シリーズのキャラクターたちのトミカ(おもちゃの車)が発売されています。主人公のマックィーンをはじめ、キング、チック・ヒックス、ドッグ、メーター、ハイジといったお馴染みなキャラクターもラインナップされています。このトミカでレースごっこをしたりして『カーズ』の世界観を身近でも楽しめそうですね。

『メリダとおそろしの森』

 

見出し:

・お転婆王女メリダが立ち向かうファンタジーアドベンチャー

・何より自由を求める王女メリダと立派な王女に育てたい王妃エリノアの愛と冒険ファンタジー

・森の掟が破られたとき、運命が変わり始めた。運命に立ち向かう王女メリダのファンタジーアドベンチャー

 

2012年7月に日本で公開された、ピクサーが贈る家族の愛と絆を描いたファンタジーアドベンチャーが、『メリダとおそろしの森』です。

この作品は、第85回アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞しました。また、第70回ゴールデン・グローブ賞アニメーション作品賞も受賞しました。

 

古代スコットランドには精霊に守られた神秘の森があり、そこにダンブロッホ王国がありました。

この王国には、王妃エリノアと王ファーガス、そしてその愛娘の王女メリダとメリダの三つ子の弟、ヒューバート、ヘイミッシュ、ハリスの家族がいました。

主人公の王女メリダは、男たちもかなわないほど弓を射るのがとっても上手で乗馬が大好きなお転婆な女の子です。

自由に生きることを望む女の子でもあります。そんなメリダの母親王妃エリノアは、王位継承者であるメリダを立派な王女へと育てるため、いつも厳しくしつけをして育てていました。

ありのままに自由でいることを望む活発なメリダに対して、「王女に必要なものは、気品と優雅さです」としつけるお母さんにうんざりするメリダですが、そんな中、母親エリノア王妃は、メリダの結婚相手を決めるため、領主たちの息子3人を候補者に選び、弓の腕を競い合わせる大会の開催を決定しました。

王国のために、優勝者とメリダを結婚させようと計画したのです。お母さんにも王家の伝統にも嫌気がさしたメリダは、その大会で騒動を起こしで台無しにします。

お母さんと口論した挙句、愛馬のアンガスに乗ってお城を飛び出してしまいます。自分らしく生きたいと自由を求めるメリダには、もうこのお城での生活が耐えられなかったのです。

 

森を進むメリダは、不思議な青い光「鬼火」を目にします。メリダは、その光に連れられて行った先で魔法を使う魔女に出会います。そして、メリダは、魔女にお母さんの考え方を変えさせる魔法をお願いします。

森には、掟がありました。「人間は、森の魔法を使ってはならない」という掟です。森との掟が破られるときに起こることとは・・・。その昔、森との掟を破り魔法を使った王子のせいで王国が滅びてしまいました。

運命をかえる森の魔法、自由を求める王女メリダ、家族、王国、メリダは何に立ち向かいどう運命を変えるのか、そしてこの冒険で学ぶものとは何か、みどころたくさんの勇気と愛のファンタジーアドベンチャーストーリーです。

物語の世界でも現実の世界でも、親子にはそれぞれ思いがあって、「子どもにはこうしてほしい、こうなってほしい」と親が願っても、子どもは別のことを願っていて親子の気持ちにすれ違いが生じます。

例え、愛する子どものことを思って願ったとしても子どもには通じないこともあります。そんなすれ違いから大好きなのに反抗してしまう子どもだっています。この作品の親子も同じです。

お互いの気持ちに葛藤するメリダと母エリノア王妃との愛と絆、そして、この親子が冒険を通して私たちに見せてくれる心の変化について、作品を鑑賞して感じてみてください。

 

また、この作品になくてはならないいたずら好きなキュートなキャラクター、メリダの三つ子の弟たちや、陽気なメリダの父親ファーガス王の存在も欠かせません。

このファーガス王は、凶暴なクマのモルデューに左足を食いちぎられた過去があります。この話を子供たちにも聞かせていました。こんな過去があるからファーガスはクマが大嫌いです。

そして、このファーガスの過去が、このストーリーの運命を左右しているのかもしれません。何が起きるのかは、作品の中で見つけてください。

この作品の日本語吹き替え版では、主人公メリダの声を元AKB48のメンバー大島優子が演じています。DVDもすでに発売されています。

また、本編のエンディングには、2011年に亡くなったスティーブ・ジョブスへの追悼文が流れます。

『インサイド・ヘッド』

いつも新しい着眼点で面白い作品を発表してくれるピクサーが題材に選んだのは、頭の中にある5つの感情でした。この5つの感情たちが擬人化されて描かれた作品が、2015年7月に日本で公開された『インサイド・ヘッド』です。この作品は、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞しています。

カナシミってなんであるのだろう。

ライリーは、アメリカで両親と暮らす11歳の明るくて元気な女の子です。ミネソタで生まれ育ったのですが、お父さんの仕事の都合でサンフランシスコに引っ越したばかりです。そんなライリーの頭の中には、感情をつかさどる5つの存在います。主人公のヨロコビ、このストーリーの重要人物となるカナシミ、それからイカリ、ムカムカとビビリです。リーダーのヨロコビを中心に、ライリーを守り幸せにするため、5人はいつも頭の中の司令部で働いています。ヨロコビは楽しませる役割、イカリは腹が立ったとき怒り爆発させる役割、ムカムカは嫌いなものを拒絶する役割、ビビリは危険から守る役割を持っています。ただ、いつもライリーを悲しくさせて泣かしているカナシミは自分の役割がわかりません。

 

そんなある日、司令部でアクシデントが発生します。そのアクシデントによって、司令部からヨロコビとカナシミがいなくなってしまいます。リーダーのヨロコビがいなくなり、残されたイカリ、ムカムカ、ビビリはなんとか3人でライリーの感情をコントロールしよう大奮闘します。一方、ヨロコビとカナシミは、「長期記憶の保管場所」へ飛ばされてしまいます。しかし、ライリーを救うため、そこからなんとか司令部に戻ろうと大奮闘します。

ヨロコビとカナシミが迷子になって心が壊れそうなとき、何ができるのかな?

さて、自分の知らないうちにヨロコビとカナシミを失ったライリーは、だんだん気持ちが荒れていきます。大好きな家族ともうまくいかなくなり、これまでの元気で明るいライリーの姿が失われていきます。ライリーの頭の中では何がおこっているのでしょうか。そして、ライリーはこれから一体どうなっていくのでしょうか。

ところで、唯一役割がわからないカナシミですが、このカナシミには隠された秘密があります。

その秘密とはいったい何でしょうか。カナシミだって、大好きなライリーを幸せにしたいと思っています。そんなカナシミが、自分の役割を見つることはできるのでしょうか。

 

この作品では、ライリーという一人の女の子の心模様を表現するにあたり、ライリーという一個人のキャラクターで表現されていません。彼女の心のもっともっと深いところまで掘り下げて、そこに存在する感情1つ1つをキャラクターにして、そのキャラクターを通して表現されています。この発想によって、作品を観ているうちに何か新しい発見ができるような、そんな作品です。

なぜかわからないけど感情が大混乱、どうしていいのかわからない

ライリーに存在する5つの感情は、ライリーのお父さんやお母さんにもあって、お父さんの頭にいる感情5人のキャラクターやお母さんの感情5人のキャラクターは、おんなじ感情でも全く別のものなのです。それは、ライリーに存在する感情5人はライリーと共に成長し、お父さんの感情5人はお父さんと、お母さんの感情5人はお母さんと共に成長してきたからです。それぞれの感情たちの個性がどう違うのか、作品でチェックしてみてください。

そして、この5つの感情は、私たち誰もが持っている感情であります。私たちは自分ではどうしようもできない感情、イカリ、カナシミに襲われるときもあります。なぜかわからないけど、ビビッてしまったりもします。「自分」と「感情」のそれぞれの存在が、とても面白く考えさせられるように描かれているところもこの作品の魅力です。この作品は、自分自身を客観的に見つめて掘り下げるような作用も感じます。ピクサー作品の中でも、かなり奥深い作品です。ぜひ鑑賞ください。

日本語吹き替えでは、ヨロコビの声を女優の竹内結子が、カナシミの声を女優の大竹しのぶが演じています。

また、『インサイド・ヘッド』の関連グッズでは、DVDはもちろん、ぬいぐるみにマグカップ、お弁当箱やクリアファイルなどが発売されています。